2021-01-01から1年間の記事一覧

かきとみみ

牡蠣耳を持って生まれてくる一族がいた。その名の通り耳が牡蠣そっくりになっている人間たちのことで、似ているばかりか実際にその耳は食べることができた。言ってみれば非常食を常に携帯しているようなもので、いわゆる寝貯めと同じように、栄養を十分以上…

2021年11月1日:2キロ

長いこと秋田に逗留していた。煮詰まってきたので下書きの段階で人に投げようかと思い始めた。それでいいと言っていたし、一人で抱え込むのはよくない気がする。秋田出身の人に出会ったことは一度しかない。 www.youtube.com

2021年10月19日:80キロ

だいぶ間があいてしまった。いちおうサボっていたわけではなく他の作業などをしていたのですが、進んでいなかったのは事実。マップ上の距離感も鈍りに鈍っている。なんにせよ再び走り始められたことはよかった。 これも10日くらい前のことですが、現実では那…

2021年9月22日:50キロ

同性の友達が出来そうでありがたい日。 波蝕甌穴群(はしょくおうけつぐん)

2021年9月16日:105キロ

今夏から越後妻有ではカバコフの作品群が常設展示されているという。 www.echigo-tsumari.jp

納得できないロール寿司

『ドライブマイカー』が1000点の映画らしい。見に行きたいが都内の映画館には行きたくない。小山までテレポートする手段があるなら6200円くらい払ってもよい。しかし小山の人は嬉しくないだろう。小山の手前は間々田。実は間々田に連行された経験があり、北…

石と鉄

不純な動機でイサムノグチ展に行ってきた。デートとかではない。主な感想は二つあって、まずはこういう彫刻になりたいと思った。もう一点としては、美術館内に置かれていては少し物足りないと感じた。これまでイサムノグチ作品に触れてきたのが、もっぱらモ…

雨波子

今週のお題が寿司ということを今更知った。今週のお題は寿司らしいと言っている人は見かけたのだが、セルフお題を設定しているのかと勘違いしていた。物狂おしいほどに寿司を求めていたので、どうやらはてなブログと寿司周期が似通っているらしい。谷根千。2…

小学校の思い出

ゲーテの『ファウスト』を読んだのは中高生の頃だったと思う。細部についての記憶はほとんど残っていないが、外国語の韻文を訳すことの難しさと、それゆえ醸し出されるいわゆる翻訳調の香りを教えてくれたのが『ファウスト』だった。この作品について多くの…

宙に浮いている*1。 (これは275日前に保存された下書きの供養です) *1:ここに注を?

シャリの間には空気を含ませるとよい

中銀カプセルタワービルに行ってきた。近々解体されてしまうと噂されているあのカプセルタワービルに。黒川紀章が1972年に設計した、二本の塔を取り巻くように設置された無数のカプセルから成る建築だ。あまり詳しいことは知らずに見学会に参加したのだが、…

漬物石

画家が向かいに住む家で育った。ただひたすらに鶏(と花)を描いた人だという。だという、のは、彼の絵を実際に見たことはないから。向かいには画家が住んでいると聞き、しかし「画家」というものがどういう存在なのか、あまり理解せずに過ごしていたように…

ゆくらゆくら

久方ぶりに小説と呼べる小説を読んだ。多和田葉子の『地球にちりばめられて』。本屋で何かしらの引力を感じて手に取り、しかし購入には至らなかったのだが、後日どうにもあれを読まなければいけないのではという思いが募り、どうしようもなく読んだ。 絶賛の…