九頭龍高校籠球部

誕生日間近ということで、寿司屋に来た。二部制で、着くと少し待たされる。どうやら前半の客が遅れたせいで押しているらしい。人が店をあとにする姿を何度も見るのは珍しい。 店内に入ると酢の香りが立ち込める。第一部の残り香だろう。換気も兼ねて戸は開か…

軽蔑

2022年のまとめをしていなかった。もっとも、かつてそのようなまとめをしたことは一切ないのだが。2022年は人生をやった感じが強く、比較的危ない病気で入院・手術×4をこなし、その後諸々あって結婚した。結婚に伴い引っ越し、あとは面接というものを久しぶ…

Alright

インターネット・デトックスの聖地、恐山に行ってきました!境内に入るや否や金属探知機のお出迎え。まるで国際線のようなボディチェックが異世界への旅立ちを予感させます。門番が矢継ぎ早に滞在の目的を問うてきますが、己をさらけ出すという意味でも正直…

かきとみみ

牡蠣耳を持って生まれてくる一族がいた。その名の通り耳が牡蠣そっくりになっている人間たちのことで、似ているばかりか実際にその耳は食べることができた。言ってみれば非常食を常に携帯しているようなもので、いわゆる寝貯めと同じように、栄養を十分以上…

2021年11月1日:2キロ

長いこと秋田に逗留していた。煮詰まってきたので下書きの段階で人に投げようかと思い始めた。それでいいと言っていたし、一人で抱え込むのはよくない気がする。秋田出身の人に出会ったことは一度しかない。 www.youtube.com

2021年10月19日:80キロ

だいぶ間があいてしまった。いちおうサボっていたわけではなく他の作業などをしていたのですが、進んでいなかったのは事実。マップ上の距離感も鈍りに鈍っている。なんにせよ再び走り始められたことはよかった。 これも10日くらい前のことですが、現実では那…

2021年9月22日:50キロ

同性の友達が出来そうでありがたい日。 波蝕甌穴群(はしょくおうけつぐん)

2021年9月16日:105キロ

今夏から越後妻有ではカバコフの作品群が常設展示されているという。 www.echigo-tsumari.jp

納得できないロール寿司

『ドライブマイカー』が1000点の映画らしい。見に行きたいが都内の映画館には行きたくない。小山までテレポートする手段があるなら6200円くらい払ってもよい。しかし小山の人は嬉しくないだろう。小山の手前は間々田。実は間々田に連行された経験があり、北…

石と鉄

不純な動機でイサムノグチ展に行ってきた。デートとかではない。主な感想は二つあって、まずはこういう彫刻になりたいと思った。もう一点としては、美術館内に置かれていては少し物足りないと感じた。これまでイサムノグチ作品に触れてきたのが、もっぱらモ…

雨波子

今週のお題が寿司ということを今更知った。今週のお題は寿司らしいと言っている人は見かけたのだが、セルフお題を設定しているのかと勘違いしていた。物狂おしいほどに寿司を求めていたので、どうやらはてなブログと寿司周期が似通っているらしい。谷根千。2…

小学校の思い出

ゲーテの『ファウスト』を読んだのは中高生の頃だったと思う。細部についての記憶はほとんど残っていないが、外国語の韻文を訳すことの難しさと、それゆえ醸し出されるいわゆる翻訳調の香りを教えてくれたのが『ファウスト』だった。この作品について多くの…

宙に浮いている*1。 (これは275日前に保存された下書きの供養です) *1:ここに注を?

シャリの間には空気を含ませるとよい

中銀カプセルタワービルに行ってきた。近々解体されてしまうと噂されているあのカプセルタワービルに。黒川紀章が1972年に設計した、二本の塔を取り巻くように設置された無数のカプセルから成る建築だ。あまり詳しいことは知らずに見学会に参加したのだが、…

漬物石

画家が向かいに住む家で育った。ただひたすらに鶏(と花)を描いた人だという。だという、のは、彼の絵を実際に見たことはないから。向かいには画家が住んでいると聞き、しかし「画家」というものがどういう存在なのか、あまり理解せずに過ごしていたように…

ゆくらゆくら

久方ぶりに小説と呼べる小説を読んだ。多和田葉子の『地球にちりばめられて』。本屋で何かしらの引力を感じて手に取り、しかし購入には至らなかったのだが、後日どうにもあれを読まなければいけないのではという思いが募り、どうしようもなく読んだ。 絶賛の…

Everyone can see your cards but you

ノドグロが出てくるとは思わなかった。最後から三番目、おそらくは勝負所と思われるタイミング。そろそろ中トロあたりでしょうかと思わせておいて、そんな通俗な期待を打ち砕くようなノドグロ、あるいはアカムツ。ここまで書いて、初めてマグロも目黒であり…

Untitled

小肌と新イカのシーズンが来た。九州は天草の新子が食べたくて、2年に1回ほど行く寿司屋でその2つだけ2貫ずつ握ってもらった。そういう旬を感じてくれる客が最高だねと言う大将は、どうやら自分のことを忘れたらしい。といっても、元々たまにしか行かないの…

士士士

「いくらが残っていては、たらこを食べてはいけない。たらこが残っているなら、いくらを食べてはいけない」 先人が残したというこの警句はあまりに有名だ。中高を通して教師たちが口を酸っぱくして言い続けてきたから、自分ですら諳んじることができる。だが…

ハイデラバードの夜風

言い伝えによると、その昔ニザーム家には、糖尿病を患っていたために、大好物のマトン・ビリヤーニーを、一日にスプーン2杯だけ食することを侍従医から許されていた藩王がおり、乗せ固められる最大量のビリヤーニーをスプーンに2杯だけ懸命に盛り、とても藩…

TnK

【2018/5/12】 たぬきに遭った。この山でたぬきを見るのは初めてだ。

ビリヤニ太郎

ビリヤニを食べたら「ビリヤニ太郎とか許せねえよな」という声が聞こえてきた。ビリヤニ太郎といえばビリヤニ界では知らない人はいないだろうが、ここはビリヤニ界ではないので説明しておくとビリヤニを日本に定着させようとがんばっている御人だ。なんせビ…

Not for me

焼きマフィアに村を焼かれた。北斗の拳の雑魚キャラをイメージしてもらえばいいと思う。回転寿司の炙りネタの野蛮さをよく示している。もちろん野蛮さを批判したいわけではない。ところでモスクワの寿司屋ではロール寿司を天ぷらのように揚げたものを見かけ…

3月ときどき日記

3月3日。ひなまつり。宅配寿司を食べた。 3月16日。サバの棒寿司を食べた。 3月21日。春分の日。寿司を食べなかった。 3月23日。最終講義。寿司を食べなかった。 3月27日。寿司を食べなかった。 3月31日。寿司を食べなかった。 寿司を食べなかった。 寿司を…

寿司カレンダー

お久しぶりです。そんなに久しぶりでもない?いやー、でも半年近くは経ってるんじゃない?この年になったら一年に一度でも会うことがあればそれは親友ですよ。頻度とか関係ないって。そういうの、大事にしていきたい。あんまり会うのも彼司に悪いかもしんな…

寿司密室

寿司マフィア。寿司マフィン。寿司マクガフィン。寿司ミッフィー。寿司ミシシッピ。寿司マンソン。寿司マッサー。寿司マザファッカー。寿司マザー。寿司マッシュ。寿司マゾ。 今回は寿司密室についての話である。 世の中には二人の人物が放り込まれ、どうに…

須子町グルメ

島根県益田市須子町についての情報は多くない。191号線沿いにある地元の寿司屋さん。市内の繁華街から外れた場所にあります。市内に寿司屋がたくさんあるわけでもないので、選択肢としては、すぐに挙がってくるお店だとは思います。個人的にいいなと感じるの…

泥の街(カタン)

業界では最も知られている「カタン」。ダイスの目に対応したタイルから資源を獲得し、自分の開拓地を広げていく、運と交渉と戦略の拡大再生産ゲーム。最初に自分の開拓地を置く場所をふたつ選択する。誰かがダイスを振ってその周りに書いてある数字が出たら…

岡本かの子 a.k.a. 寿司マフィア

どんなに人がいても、寿司を作るお祝いの雰囲気があります。簡単に、苦労することなく、すべてが圧倒される。 古い古い普通の寿司バーが、貧しいビジネスのせいで、前世代の所有者はサインと共に引き渡し。新しい幸運の天才のマスターは、元々東京で最高の寿…

人間以前

「このまま炙りサーモンファイアを放てば、あるいは……」 序列7位、最上級の死霊系モンスターであるPh. D.の脅威を前にして、頼れるものは炙りサーモン以外になかった。ここ一番での一発逆転、俺のような二流寿術師がPh. D.の首を取れるとしたらチャンスはそ…