2021年10月19日:80キロ

だいぶ間があいてしまった。いちおうサボっていたわけではなく他の作業などをしていたのですが、進んでいなかったのは事実。マップ上の距離感も鈍りに鈍っている。なんにせよ再び走り始められたことはよかった。

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これも10日くらい前のことですが、現実では那須に行ってきた。睡眠不足でやたらと登山がきつかった記憶。山づいた月だ。

 

納得できないロール寿司

『ドライブマイカー』が1000点の映画らしい。見に行きたいが都内の映画館には行きたくない。小山までテレポートする手段があるなら6200円くらい払ってもよい。しかし小山の人は嬉しくないだろう。小山の手前は間々田。実は間々田に連行された経験があり、北関東の記憶の境は間々田と小山の間にある。小山にドライブマイカーを見に行けばこの境界が更新される。遠い。

持っているはずの原作『女のいない男たち』がどうしても見つからないので、文庫版を買った。なんとなく文庫版は最近出たのかと思っていたが、初版は2016年らしい。単行本は2014年4月とのことで、わりと出てすぐ読んだので文庫が出たことに気づいていなかった。あるいは目に入っても認識できていなかった。

2014年の夏、当時付き合っていた恋人に振られた。これはおそらく一定期間以上付き合った人間に振られた最後の事例だと思うのだけど、それが起きたのが『女のいない男たち』の発行年だったというのは奇遇だ。当時、その二つを結び付けて考えることはなかったような気がする。

再読の途中なのでもしかしたらそういう話もあったかもしれないが、村上春樹の小説に納得はあまりないように思う。読者が納得しない、というわけではなくて、登場人物の心情として。まあ、みんながみんなストンと納得してしまったら物語なんて成り立たないのだろう。もちろん長い時間をかけて納得に至る物語はあるに違いないし、2014年夏の終わりはまさしくそういった納得を伴うものだった。詳しいことは省略するが、なるほどなと本当に腑に落ちてしまったのだ。

これまで最も納得できなかった寿司はカザンで食べたマンゴー寿司です。

 

石と鉄

不純な動機でイサムノグチ展に行ってきた。デートとかではない。主な感想は二つあって、まずはこういう彫刻になりたいと思った。もう一点としては、美術館内に置かれていては少し物足りないと感じた。これまでイサムノグチ作品に触れてきたのが、もっぱらモエレ沼公園だったからだろう。思えば札幌に住んで初めて訪れた観光地らしき場所がモエレ沼公園だった。あそこにアクセスしやすいのが札幌の長所と言っても過言ではない。

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それからバスク彫刻のことを思い出した。バスクを代表する彫刻家、エドゥアルド・チリーダ。イサムノグチの20年後にサン・セバスチャンに生まれた彼は、バスクゆかりの素材としての鉄を使って無数の彫刻を作った。ゆかりとは何かというと、たとえばバスク地区のビルバオは今でこそグッゲンハイムの力で芸術都市として生まれ変わったが、それまでは製鉄業の都市であった。バスクの都市を代表する素材が、鉄だったのだと言える。

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チリーダ《風の櫛》(サンセバスチャン)

チリーダの彫刻の一部は、錆びを作品を構成するプロセスとして取り入れている。金属が経年変化していく様を示す彫刻は、ビルバオの運命を暗示するかのようだ。というわけでいつかバスク地方を訪れたい。

錆びを味わう気持ちが足りないと言えばそれまでだが、最近は色々なものを購入している。これまでも当然無数のものを買ってきたが(とはいえ自分はものを買わない方だとは思う)、複数の品物が同一日に到着すると買い過ぎかなと若干焦る。買い過ぎそれ自体というより、同時に買うことでそれぞれに対する気持ちがおろそかになるのでは?という懸念だ。

・将棋盤&棋書

ビリヤニキット

・服

・クッション

・折りたたみ傘

・ミステリ

気が向いたら所感を書くことにする。

雨波子

今週のお題が寿司ということを今更知った。今週のお題は寿司らしいと言っている人は見かけたのだが、セルフお題を設定しているのかと勘違いしていた。物狂おしいほどに寿司を求めていたので、どうやらはてなブログと寿司周期が似通っているらしい。

谷根千。20代後半になるまでほとんど寄り付かなかったエリア。よくよく考えてみると、学部時代は新宿やら高田馬場で手一杯で、その後は札幌に数年住んでいたのでさもありなんという感じだ。学部生から谷根千を開拓するような風流人ではなかった。大学がそちらにあればまた別なんだろうけども。思えば神楽坂あたりがその手の場所に相当するんだろうか。それにしたって神楽坂のUFOキャッチャーの設定が異様にゆるくなんでも取れたことしか覚えていない。神楽坂は自分の中で、非現実的な住みたい街ランキング1位に輝き続けています。

話を戻すと谷中(千駄木駅からすぐだが、住所的には谷中らしい)の寿司屋、乃池に行った。外で寿司を食べるのは半年前に行った根津の寿司屋ぶりである。他にも行きたい寿司屋はまだあり、このあたりは寿司天国といった趣。新宿は寿司不毛の地なので、こればかりは羨ましくなってしまう。

筋子の西京漬け。ものによってはいけるのだが、西京漬けはそんなに得意ではない。みそ系統の料理はハマると最高だが、一定のクオリティまでだと微妙に感じる体質のようだ。筋子の西京漬けは前者。筋子のしょっぱさと西京みその甘さが交互に押し寄せる波となって訪れ、圧倒される。ついついこんな表現を使ったが、その見事なコントラストの一方で、全体としては棚田のような落ち着きを保っている点が見事というほかない。こんな完成度の高い料理を手頃な値段で食べさせてくれることに感謝だ。

もう一点。マグロはおいしさ曲線が一直線というか、なかなか差を表現することが難しいネタだと思っているのだが、乃池のマグロは妙に優しいまとまりがあり、どうも記憶に残りそうだ。

なんてことはない素材を鮮やかに表現する。寿司でも文章でも、そういった妙技を披露してくれる人たちには心底敬意を払いたい。そういえば前回の根津の寿司屋の日にも雨が降っていた。雨の不快感を寿司が弾き飛ばしていく。