千葉

ブログを書く気がしなくなってきたねという会話をして、たしかになぜか書く気力がなくなっていて、それは一面ではある程度記事を書いたことによる倦みだと思うのだが、ある面では単に金銭的な問題だったりする。そう、金が無いゴールデンウィークを迎えつつある。それでも人と会うことはもはや習性になっているので予定はある程度増えていくが、人と会う予定と寿司はまた別だ。人と会う場合には誰かに会いたいと思ってから何をするかと考えるが(もちろん逆もある)、寿司の場合には寿司のために人を呼ぶ。もちろん一人で食べてもいいのだが、寿司が場であることは間違いないのだから、人はいたほうがいいのだ。

ランチ寿司でも寿司が寿司できないなんてことはない。しかし、ランチ寿司に合わせて気合を入れずに行くとろくなことにはならない。グレードの低い寿司なら低いなりに、全力で葬るのが礼儀だと言えよう。勝っても負けても礼を失ってはならない。グレードが高いからといってはしゃぐ客は寿司ではない。グレードなんて気にしたら負けだ。

そういう意味では、渋谷のカナダからの逆輸入寿司KINKAとか、センター街にある明らかに外国人向けの元気寿司なんかは、江戸前格付けワールドから逸脱しているので楽しみやすいと思う。いつだか元気寿司に行ったときは団体客の影響か異常に混んでいて、センター街で1時間近く待たされた。そして店に入ってみると日本人は全くいなかった。元気寿司の店頭でアピールしている寿司ミルフィーユ(カップに海鮮が層になって詰まっているやつ)を注文。タッチパネルで注文すると電車のように皿が飛んでくる様に驚いた(様々な寿司を食べることで、こうした細かい仕掛けにいちいち感動できる)。この手の寿司屋ではたとえばコハダなんかを頼んでも微妙な気持ちになるが、とはいえ面白いメニューが多いのでそれを楽しめばよい。なんといっても安いし。

スシロー、かっぱ寿司くら寿司。どれにも行ったことがない三大チェーン寿司童貞な寿司マフィアだが、いつの日か訪れることができるのだろうか。本当に見かけたことすらないので都市伝説なのではと疑い始めている。見たことがある人は教えてください。ゴールデンウィークに連れてってくれてもいい。