おさかなだいすきクラブ

さいきん肉も好きだ。牛カツの良さは結局わからなかったけれど、赤身肉とかハンバーグとかはおいしいと思う。そして何より肉はたいしてダメージがない。人間の身体に対するダメージのことだ。 むかしとり刺しを食べて胃腸炎になった。そこから迷走神経反射の…

モダンアート

モダンアートについて話そう。 絵の話はしない。ボードゲームである。 モダンアート (Modern Art) 日本語版 ボードゲーム 出版社/メーカー: ニューゲームズオーダー メディア: おもちゃ&ホビー この商品を含むブログ (2件) を見る ご存知の方はご存知の通り…

日本寿司振興会

【これまでの研究】 申請者のこれまでの研究は、寿司におけるサーモン偏重主義の批判から始まった。先行研究においてはサーモンを炙る、カルパッチョにするなどのサーモンがメインである前提での多様化が目論まれてきたが、サーモンへの拘泥は全体としての寿…

Digital Devil Sushi Saga

「寿司に噛み付き、屠り、喰らえ」 稲妻のようにこの言葉が脳に憑りついたのはいつのことだったか。それまで意識なんてなかった、と今になって思う。感情も。それは喜ばしいことなのか、悲嘆に暮れるのが正しいのか。いずれにしても寿司を、すなわち同胞を喰…

寿司転生

色々あってトラックに跳ねられた。久々の寿司ランチだと思ってはしゃいでいたのがまずかったか。それにしたってあれはひどい。やりきれない人生にやけになった若者の犯行としか思えない。楽しみにしていた麻布十番の寿司が食べられないなんてどうしてくれる…

復活

僕がロッポンギにあるポールスミスに足を踏み入れると、予想に反してそこに見えたのはいくつかの人影だけだった。全国のスシ・マスターが集まるという話ではなかったのか。もしかすると、はめられたのか。その疑念をかき消すように、入口脇に控えていた緑の…

ポールスミススシ(1)

ポールスミスでスシが振る舞われるという。それもロッポンギで。言うまでもなく、これは歴史的出来事だ。なにせ、僕らは奪われてきたのだから。ロッポンギと言えば過去には繁華街として栄えたが、寿暦28年の敗戦の際にスシ禁止令が議決された場所だ。それ以…

食べログTOP10レビュアー魯山人

東京ほどマグロを食べるところはないだろう。マグロで一番美味いのは、なんといっても青森の大間のマグロである――ということになっている。私の経験においても、これがサイコーである。しかしこの大間のマグロというの、いつでもあるとはいかない。ここ以外…

帝国の寿司

ロンドンに行った。これまでの人生であまり英国に興味を持ってこなかったが、いろいろな場所を回りいろいろなものを見るにつけ、帝国の力に恐れおののくと同時に感じ入るところがあった。大変勉強になったのだが、それはここでは置いておき、寿司の話をしよ…

執筆者の知識を前提にして書かないのはよくないと思い

モスクワにおける寿司の歴史についての抜粋 http://tabloid40.ru/food/culinary-trends/523-istorija-sushi-v-rossii.html ・80年代初頭に「サクラ」という最初の日本料理屋がオープンしたが、もっぱら外国人とソ連のエリートのために営業していた。 ・90年…

寿司マフィアに注意

寿司マフィアについて書こう。 このブログの最初の投稿でも書いたが、寿司ポリスは寿司の正しい在り方を強制しようとする怖い人たちのことである。彼らはテレビなどでも取り上げられることが多いので、比較的よく知られている。一方、寿司マフィアはあまり認…

寿司の回転について

先ほど目が覚めると、寿司になっていた。もちろん以前から寿司のことはよく考えていた。一番好きな料理だったし、寿司についてのブログを立ち上げたこともあった。人に比べてしょっちゅう寿司を食べていた方だっただろう。しかしそれがなぜ、自分が寿司にな…

トルティーヤキンパ

本屋を探していた。塔ではないはずだった。だが結局のところ、雨の中、寿司に吸い寄せられる。地図上には書いてある細道がどうしても見当たらない。おそらくは雨のせいだろう。いつだって多すぎるのに、いつだって何もかも見つけられない。 寿司を除いては。…

瞑想

目を閉じると浮かんでくる塔がある。天高くそびえ立ち、近寄るものすべてを拒絶するあの塔。カフカには城に見えたというかの塔に、どうしてか近づこうと思ってしまった(『変身』と塔の関係は一目瞭然である、それは一貫して不可能性と不条理を巡る問いに我…

ベヒーモス

明日からモスクワ滞在だが、モスクワの寿司についてはだいたい知っているので、取り立てて好奇心は湧かない。だいたい知っているというのがおこがましく、ここ数年の間で変わったモスクワの寿司を探求すべきだと言う声も聞こえるが、なんというか、かっぱ寿…

寿司翼賛画

スターリンが懐へ手を入れているのは社会主義リアリズムそのものなのかそれに対する抵抗なのかーー。その問いについては置いておくとしてひとつ言えるのは、スターリンが外套の内側で(ラスコーリニコフが斧を隠していたように)寿司を握っていたとしたら、…

すすきのの寿司について書く

久しぶりにブログを更新する。寿司を食べたからだ。書きたいと思う寿司を食べたから。書いておきたい、残しておきたい、反芻したい、そんな寿司。 とあるすすきのの寿司屋で出会った。イバラガニの内子。オレンジ色のどろっとした卵である。振り返って書いて…

A.Y.U.

去るという優しさもある。心中するのがベストなわけはない。射幸心は人を殺す。 そんなことを考えず、淡々とただ流れていくものがある。 鮎は味がないと言う人がいる。人生に刺激がないと言う人がいる。 清流。川辺に佇めば近くの家からDIYの音が聞こえてく…

寿司戦争

ミズタニは油断していた。 ジロウの能力を甘く見ていたのだ。もちろんそれは、90歳という高齢に加えて、普段は部下に任せて自分は戦わないため、腕がなまっているだろうという甘い憶測によるものだった。 ジロウが攻略不可能と言われたダンジョン「スキヤバ…

余計者、次郎。

私たちはやる事があってここで唄ってる。 ゴールデンウィークが終わった。たしかに終わった。5月5日までは論文を書いていた。締切が5月5日だったからである。5月5日までは論文を書いていた。その後、6日7日を経て今が8日なわけだが、6日7日の土日に遊びを詰…

東京サバ区

サバの身の断面図というか、切り身を横から見たときに模様のようになっているのが好きだ。イカではそうはいかない。もちろん包丁で切れ込みを入れれば話が別だが、イカそのものは紋様化されていない。 世田谷区はイカだ。もちろんイカはおいしい。だが寿司マ…

千葉

ブログを書く気がしなくなってきたねという会話をして、たしかになぜか書く気力がなくなっていて、それは一面ではある程度記事を書いたことによる倦みだと思うのだが、ある面では単に金銭的な問題だったりする。そう、金が無いゴールデンウィークを迎えつつ…

最近、寿司を、食べて、いない。

ロシアの寿司屋

この間、テレビでロシアの寿司屋が紹介されていたようだ。人づてなので詳細はわからない。奇天烈な海外の寿司を揶揄する内容でなかったことを祈る。そういうわけで、ロシアの寿司について。 言うまでもないが、ロシアの寿司はいわゆるロール寿司が主流である…

南青山一丁目

長らく書けていなかった。今も書ける気はしないが、書いておこう。書ける限りで。 本業で書けないのは怠惰ゆえだろうが、こちらはむしろ安定期に入ったからこそ書けないことがあるように思う。寿司との関係の安定。安定したがゆえに意識しなくなる。恋愛然り…

クリオネが出てこなくても

研究計画書が書けない。それはともかく、非寿司記事もうまく書けない。とにかく筆が乗らなかった。この反省を生かし、半寿司半非寿司のハイブリッドではどうかということになった(頭の中で)。今回は、日常的な話題に寿司を織り込んでいくスタイルでやって…

寿司サウナで健康になるための

弱点がある。あるいは未発達の部分。 この間友達と寿司の話をしていたとき、なにげなく「稲荷寿司はどうなの?」と聞かれ、言葉に詰まってしまった。日ごろヘラヘラしながら生きているが、寿司については噓をつきたくない。正直に言った、稲荷寿司(とガリ)…

光をみすえる鬼

悩んでいた。こんなくだらないことを書いていていいのか。完全に時間の無駄遣いではないのか。ただ、自分が一番書きたいのは間違いなく寿司についてなのだから、それを抑制してもしょうがないような気がした。 早川光はいったいどれほどのモチベーションで寿…

八丈島シックスハンドレッド

人生で幸せだと明言できる瞬間はどのくらいあっただろうか。幸せを探るため、我々は谷根千の奥地へ向かった――。 というわけで今回お邪魔したのは根津神社の近くにある「ことぶき」というお店です。なんでもここでは八丈島の郷土料理である島寿司がいただける…

寿司の唯名論、あるいは赦しについて

どこからどこまでが寿司なのか、われわれはどの寿司からどの寿司へ向かうのか――そんな問いを、考えざるを得ない夜がある。やれたかも委員会があるように、あれも寿司だったのかも委員会が、あるのだろうか。ある世界もあるだろう。なければ作ろう、今日この…